バッテリーの容量の考え方
- バッテリーの容量を表す単位mAh
- mAh は電流を1時間(h)流し続ける能力を表す単位
- 電圧が異なる場合はmWhで比較する
バッテリーの容量を表す単位mAh #
バッテリーの容量を表す単位として「mAh(ミリ・アンペア・アワー)」が使われます。mAhは、1時間に1mAの電流を流したときに移動する電荷の量を指し、数字が大きいほどバッテリーにためる電気の量が多くなります。
「mAh(ミリ・アンペア・アワー)」とは、電気量を表す単位です。 たとえば、内蔵バッテリー「10,000mAh」と記載されている製品は「10,000mAの電流を1時間流せる」という意味になります。
mAh は電流を1時間(h)流し続ける能力を表す単位 #
「mAh」は「ミリ アンペア アワー」と読みます。
「A(アンペア)」は理科で習う電流の単位を表すアンペアです。
「m(ミリ)」は千分の一を表す記号で、1,000ミリで1になります。
「h(アワー)」は1時間を表す英単語 hourを指しており、そのまま1時間を表す。
この3つを組み合わせると「mAh(ミリアンペアアワー)」になります。mAhとは「〇〇mAの電流を1時間流し続けられる」を表す単位となります。
「3,000mAh」なら3,000mAを1時間流せることを表す #
電流を1500mAに減らすと、放電できる時間は倍の2時間になります。逆に電流を倍の6000mAにすると放電できる時間は30分になります。
電圧が異なる場合はmWhで比較する #
バッテリー容量を比較してみる。
Li-ion Battery 18650 2,600mAh 3.6V
例えば、「10.8V 5,200mAh 」バッテリーと「7.2V 7,800mAh」バッテリーと「21.6V 2,600mAh」バッテリー、容量の違いは?
「どのバッテリーも容量は同じ」です。
電圧の違うバッテリー間で容量を比較する場合は、ミリアンペアアワー(mAh)ではなくミリワットアワー(mWh)で考えなければいけません。
mWh(ワットアワー)とは、Ahに電圧(V)を掛けた単位です。
上記の例だと、「10.8V 5,200mAh 」のバッテリーをmWhに変換すると「56,160mWh」になり、「7.2V 7,800mAh」のバッテリーをmWhに変換すると「56,160mWh」になり、「21.6V 2,600mAh」のバッテリーをmWhに変換すると「56,160mWh」になり、どれもバッテリー容量は同じになります。
電圧が異なるバッテリー機器間のmAh換算 #
mWhを使って、電圧が異なるバッテリー間で容量を換算してみる。
バッテリーの容量を表しているmAhは、mWhを経由すればmAhに換算できます。例えば、下記の例でそれぞれのバッテリーの容量をmWh換算すると、以下のようになります。
この計算したmWhを、動作電圧で割ると、その動作電圧でバッテリー容量がどれくらいになるかを計算できます。
例えば、18V-6,000mAhのバッテリーを携帯電話に充電する場合を考えてみましょう。携帯電話のリチウムイオンバッテリーは3.6Vで動作しているので108,000mWhを3.6Vで割るとmAhに換算できます。
18V-6,000Ahのバッテリーを3.6Vバッテリーとして換算すると、30,000mAhの容量を持つことになりなります。
一般的にはバッテリーの容量表記の単位にはmAhやAhが使われていますが、バッテリーの電圧が変わると一概に比較することが出来なくなるので注意です。
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