SDメモリーカード
形状とサイズ #
カードの大きさは3種類
(microSDカードはSDカードの最も一般的なサイズ)
カードの形状 | 端子数 |
---|---|
SDカード | 9ピン |
MiniSDカード | 11ピン |
MicroSDカード | 8ピン |
※miniSD/microSDはアダプターを使用することでSDメモリーカードとして利用できる
SDカード #
SDカード
「フルサイズSDカード」「レギュラーSDカード」とも呼ばれます。ラップトップ、デスクトップコンピューター、およびほとんどのデジタルカメラで「フルサイズのSDカードポート」に適合します。SDHC(Secure Digital High Capacity)およびSDXC(Secure Digital eXtra Capacity)もSDと同じ物理サイズです。
MiniSDカード #
ミニSDカード
これはあまり人気がなく、ほとんど使用されていませんが存在しています。通常の「フルサイズ」SDカードの小型化です。物理的に、MiniSDとMiniSDHCは、SD、SDHC、SDXCカードの約半分のサイズです。カメラやラップトップで使用する場合、SDアダプターに接続されることがよくあります。
MicroSDカード #
SDカードの識別 #
SDカードの本体を確認します。容量はMBで表示され、容量別でSD、SDHC、SDXCと3つの規格があります。標準のスピードクラスは、数字が埋め込まれた大文字の「C」として表示されます。特別なUHSクラスのSDカードは大文字の「U」として表示されます。
容量タイプ #
SD、SDHC、SDXC、SDUCカードの互換性
互換性に関しては、古い世代と互換性があるのは新しい世代のみであり、その逆ではないことを知っておく必要があります。つまり、SDカードとのみ互換性のあるデバイスは、SDHC、SDXC、またはSDUCカードをサポートしません。代わりに、SDXCカードなどをサポートするデバイスは、標準のSDHCおよびSDカードもサポートします。
スピードクラス #
「スピードクラス」は、SDカードの書き込み速度を定義するためにメーカーが使用する一般的なフレーズです。書き込み速度(またはSpeedクラス)は、基本的にデータがメモリカードのメモリモジュールに保存される速度(または低速)を示します。スピードクラスには4つのタイプがあります。これらのSDカードスピードクラスの正確な書き込み速度は、製造元によって常に記載されているわけではありませんが、すべてのスピードクラスの最小/予想される書き込み速度についてユーザーに説明するためのガイドラインがあります。
Speed Class | Min.Seq.Writes | UHS Speed Class | Video Speed Class |
---|---|---|---|
Class 2(C2) | 2MB/s | ||
Class 4(C4) | 4MB/s | ||
Class 6(C6) | 6MB/s | Video Class 6(V6) | |
Class 10(C10) | 10MB/s | UHS Class 1(U1) | Video Class 10(V10) |
30MB/s | UHS Class 3(U3) | Video Class 30(V30) | |
60MB/s | Video Class 60(V60) | ||
90MB/s | Video Class 90(V90) |
1. 書き込み速度クラス #
Class 2
最も遅いSDカードの速度クラスであり、最低書き込み速度は2MB/sです。クラス2と評価されたSDカードは、標準のビデオレコーダーでビデオをキャプチャする場合など、より低い書き込み速度を必要とするデバイスやアクティビティに最適です。
Class 4
最低4MB/sで、高解像度コンテンツの記録に適しており、スマートフォン、タブレット、デジタルカメラで一般的に使用されています。
Class 6
書き込み速度は6MB/sで、4Kコンテンツを記録する場合に使用するとき検討する必要があるSDカードの最小クラスです。
Class 10
最小書き込み速度が10MB/sで、最速のSDカードSpeedクラスであり、フルHDコンテンツの記録に適しています。
2. UHSクラス #
「超高速(UHS)クラス」と呼ばれる「特別な」速度クラスが2つあります。これらのクラス(UHS 1およびUHS 3)は、標準クラスよりも比較的高価であり、書き込み速度はそれぞれ10MB/sおよび30MB/sです。UHS Speedクラスの定格を持つSDカードは、基本的にプロ向けに設計されており、4K対応のカメラによる書き込み速度の高速化の必要性から生まれました。基本的に業務用に設計されています。
3. ビデオ速度クラス #
「V +書き込み速度」という文字で示されるVideo Speed Classは、比較的新しいクラスです。Video Speed Class 10(V10)定格のSDカードの最小書き込み速度は10MB/sです。その他のビデオ速度クラスの評価は、V30(30MB/sの書き込み速度)、V60(60MB/s)、およびV90(90MB/s)です。V定格のスピードクラスSDカードは、8Kビデオコンテンツを録画する場合に必要です。
アプリケーションクラス #
一部のSDカードには、アプリケーションパフォーマンスクラスのラベルが付いていることがあります。アプリケーションクラスは、A1として示されるクラス1またはA2として示されるクラス2のいずれかです。ここで、最小持続書き込み速度は10MB/sで、クラス10、U1、またはV10カードと同様です。
Min.Random Read | Min.Random Write | Min.Sustained Write | |
---|---|---|---|
Class 1 A1 | 1500 IOPS | 500 IOPS | 10MB/s |
Class 2 A2 | 4000 IOPS | 1000 IOPS | 10MB/s |
バスインターフェイス #
ここでのUHSは超高速を表すことに注意することが重要です。これは、UHS速度クラスとは完全に異なる、SDカードのバスインターフェイス仕様にすぎません。高速またはUHS-Iバスインターフェイスを備えたSDカードは、1列のコンタクトピンを介してデータを通信します。
より高速なデータ転送速度を実現するには、UHS-IIおよびUHS-IIIカードに2列目のコネクタが必要です。カードの区別は簡単です。SDカードに2列のピンがある場合、それはUHS-IIバスインターフェイスを備えていることを意味します。
同じデュアルピンレイアウトを使用するより高速なUHS-IIIがありますが、2018年6月に、SD Expressと呼ばれる新しい規格がSDカード規格に追加されたため、UHS-IIIも主流になる可能性はほとんどありません。
SD Express #
これにも2列のコンタクトピンがあり、上のピンは下位互換性のためにUHS-Iバスインターフェイスを維持しています。下の列のピンは、NVMeプロトコルを備えたPCIe Gen 3バスインターフェイスを提供します。
後者は、985 MB/Sの最大データ転送速度を約束します。SD Express規格は、通常のSSDの代わりに使用できます。
これは今後一般的になる可能性があります。
2020年9月17日現在、発売されているSDおよびMicroSDカードで最大容量は 1TB です。
MicroSDカードの容量偽装をチェック #
ネットで大容量のMicroSDカード購入には注意が必要です。同メーカー同容量で信じられないような低価格で販売されている場合は、、容量偽装やパッケージと中身が違う偽物が紛れ込んでいる事が多いので注意が必要です
容量偽装品では、保存したデータが全て消失しまうこともあるようです。
実店舗で購入するかネットで購入する場合も実店舗のあるショップでの購入が安全かもしれません。
1. ドライブのプロパティでチェック #
PCのドライブプロパティを見てみます。ファイルシステムは「exFAT」 となっています。認識され数値は簡単に偽装できるので、この表示はあてにはなりません。
SDXCカードの場合は「exFAT」を使うことになっています。ここがFAT32などのフォーマットになっていたらまず偽装です。
2. 容量偽装をチェックツール H2testw #
ダウンロードしたファイルを展開して「H2testw.exe」を実行します。
1.「English」にチェックを入れます。
2.「Select target」でSDカードのドライブを選択。
3.容量偽装を確認する場合は全領域テストなので「all available space」を選択。
4.初めてテストする場合は「Write + Verify」で検証が可能です。
以前、H2testwでテストした内容が記録媒体に入っている場合は、「Verify」ボタンが選択可能になり再検証が可能です。
テストが完了した画面です。
これはMisroSDカードにエラーはありませんでした。エラーが起こるとメッセージ欄の背景が赤くなります。
1.書込みテストで書込んだデータ量、要した時間、書込み速度が表示。
2.書き込んだデータを読み込んでデータを検証するテストで検証したデータ量と、要した時間、読み込み速度が表示。
3.1MB分テストできない領域がありますという警告と、エラーなしで正常に読み書きができましたという結果、そして読み書きの転送速度が表示。
3. 速度を測定するツール CrystalDiskMark #
CrystalDiskMark
ダウンロードしたファイルを展開して「CrystalDiskMark7_0_0h.exe」を実行し、セットアップで同意してインストールします。
1. 測定するドライブの選択。
2. ALLボタンを押すと、全ての測定を行います。
測定回数:何回データを書き込みにいくかの回数を設定します。回数が多い程測定誤差が少なくなりますが、その分時間が掛かります。(デフォルトは5回)
測定する為のデータサイズ:この容量が大きい程、測定データが正確になってきます。ただし、その分測定に掛かる時間も長くなります。(デフォルト1GiB)
テストしたカードは読み取り(Read) 85MB/s、書き込み(Write) 65MB/sという結果でした。
SDメモリカードフォーマッター #
SD/SDHC/SDXC用SDメモリカードフォーマッター 5.0.1 #
SD File System Specificationに準拠して、SDメモリカード、SDHCメモリカード、およびSDXCメモリカードをフォーマットします。
SD/SDHC/SDXCカードをフォーマットする際、オペレーティングシステムに付属しているフォーマットツールではなく、このSDメモリカードフォーマッター を使用することを強く推奨します。一般的に、オペレーティングシステムに付属しているフォーマットツールはSD/SDHC/SDXCカードを含むさまざまな記録媒体をフォーマットできますが、SD/SDHC/SDXCカードに最適化されていない可能性があり、結果的に性能が低下する場合があります。
SD/SDHC/SDXCカードには、SD規格が定めるセキュリティ機能のための「保護領域」があります。SDメモリカードフォーマッター は、「保護領域」をフォーマットしません。
Windowsの ”BitLocker To Go” 機能で暗号化されたSD/SDHC/SDXCカードをフォーマットできません。SD/SDHC/SDXCカードの暗号を解除した後、フォーマットしてください。
SDCardFormatterv5_WinJP
SDCardFormatterv5_Mac
SD_CardFormatterUserManualJP
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