Windows11 「BitLockerの回復」画面でPCアクセス不能
「BitLocker」とは #
BitLockerとは、Windowsに標準機能として搭載されている暗号化機能です。
暗号化することでセキュリティを確保し、メディアが紛失、盗難などのアクシデントにみまわれても保存されていたデータが第三者に見られてしまう可能性を抑えることができます。
BitLockerは内蔵のSSDやHDD全体を暗号化しますが、OSにて管理・制御されているので、普段は暗号化を意識して使うことはありません。しかしご利用のパソコンが起動できなくなったりした際に、例えば他のパソコンにSSDやHDDを接続してデータの読み出しを行おうとしても、暗号化されているためそのままではデータの読み出しができません。
「BitLocker回復が起動時に表示される」原因と対処法について #

BitLockerを有効化した覚えがない #
勝手に有効化 #
勝手に有効化
2022年8月の月例WindowsUpdateにて「Windows11 バージョン 21H2」にセキュリティ更新プログラム「KB5012170」を適用するとBitLockerが有効化なるようです。また、最近のPCではデフォルトでBitlockerが有効になっているケースがほとんどです。
購入時にご自身で設定されている場合、Microsoftアカウントに保存されている可能性がある
自分でBitLockerを有効化した覚えがないのに回復キーを入力する画面ができ着た場合はハードディスクをいったんフォーマットしてしまうしかなく、さらに、暗号化されたのが起動ディスクである場合はOSを再インストールしなければならないという状況です。
こうなったらリカバリーするしかない #
PCが起動できないとどうしようもないのでリカバリ、OSの再インストール「クリーンインストール」(特にWindows11はこれ)を行うことをおすすめします。
OSを再インストールする #
OSを「クリーンインストール」して、購入時と同じ状態にする。
購入時と同じ状態ですので「データは消えてしまいます」「インストールされたソフトなども再度インストールする必要があります。
「Bitlocker回復キー」の対策方法 #
BitLockerを無効化する方法 #
有効化の設定を行っていないにも関わらず、勝手にBitLockerが有効になっている場合があります。
ソフトによってはBitLockerで暗号化されたパソコンだと使用できないことがある。
BitLockerの暗号化を無効にする
1.タスクバー左の検索欄に「コントロールパネル」と入力するか、「スタート」ボタン→「Windowsシステムツール」→「コントロールパネル」の順にクリックしてコントロールパネルを開く
2.「システムとセキュリティ」→「BitLocker ドライブ暗号化」の順にクリックする
3.「オペレーティング システム ドライブ」欄の「BitLockerを無効にする」をクリックする
4.表示された画面で「BitLockerを無効にする」ボタンを選択すると、無効化が開始される
保存されているデータ容量などに応じて、BitLockerの無効化にかかる時間は異なります。無効化作業中も、パソコン自体は使用可能です。
BitLockerを有効にする方法 #
重要なデータが保存されたドライブは、BitLocker機能を有効にして暗号化しておくと安心です。
デバイスの暗号化を有効にする
管理者アカウントで Windows にサインインします (サインアウトしてからサインインし直してアカウントを切り替える必要がある場合があります)。 詳しくは、「Windows でローカルのユーザー アカウントまたは管理者アカウントを作成する」をご覧ください。
[スタート] > [設定] > [プライバシーとセキュリティ] > [デバイスの暗号化] の順に選択します。 [デバイスの暗号化] が表示されない場合は、利用できません。 代わりに標準の BitLocker 暗号化を利用できる場合があります。 [デバイスの暗号化] を [設定] で開きます。
[デバイスの暗号化] がオフになっている場合は、[オン] にします
標準の BitLocker 暗号化を有効にする
管理者アカウントで Windows デバイスにサインインします (サインアウトしてからサインインし直してアカウントを切り替える必要がある場合があります)。 詳しくは、「Windows でローカルのユーザー アカウントまたは管理者アカウントを作成する」をご覧ください。
タスク バーの検索ボックスに「BitLocker の管理」と入力し、結果の一覧から選択します。 [スタート] > [設定] > [プライバシーとセキュリティ] > [デバイスの暗号化] > [BitLocker ドライブ暗号化] の順に選択します。
注意: このオプションは、BitLocker がデバイスで利用できる場合にのみ表示されます。 BitLocker は Windows 11 Home エディションでは利用できません。- [BitLocker を有効にする] を選択し、画面に表示される指示に従って操作します。
詳細を確認し、デバイスがデバイスの暗号化をサポートしているかどうかを確認するには、 「Windows でのデバイスの暗号化」を参照してください。
BitLocker回復キーの保存 #
BitLocker回復キー(48桁のランダムの数字で構成されたパスワード)は、暗号化を設定した際に同時に発行されます。
- マイクロソフトアカウントに保存する。
- ファイルに保存する
- 回復キーを印刷する
回復キーがなければ一切データの取り出しはできないので、回復キーは確実に保存するようにしてください
Bitlockerを有効にしておくことの意味 #
紛失や盗難に備えてのBitlockerである。
Microsoftアカウントに保存すれば、いざというときにほかのデバイスからMicrosoftアカウントにログインできればBitlocker回復キーが見つけることはできる。
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